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社会不安障害(社交不安障害)

会議、発表会、食事会、給食など他人に注目される場面においてひどく緊張してしまい、赤面してしまう、動機、呼吸苦、発汗、腹痛、声が震えるような「あがり症」の人は多いと思います。注目されることを回避するために仕事に行かない、学校に行かない、外出しないというように日常生活に支障が出る状態になっている人は社会不安障害かもしれません。

診断

A.他者の注視を浴びる可能性ある社交場面において、著しい恐怖または不安が生じる。
B.不安症状が否定的な評価を受けることになると恐れている。
C.その社交的状況はほとんど常に恐怖または不安を誘発する。
D.その社交的状況を回避するもしくは、強い恐怖または不安を感じながら耐える。
E.その恐怖または不安はその社交的状況がもたらす現実の危険や、その社会文化的背景に釣り合わない。
F.その恐怖、不安、回避は持続的で6カ月以上続く。
G.その恐怖、不安、回避は日常生活に支障を来している。
H.その恐怖、不安、回避は物質(乱用薬物、医薬品)、身体疾患によるものではない。
I.その恐怖、不安、回避は他の精神疾患の症状ではうまく説明されない。

治療

社会不安障害の治療は薬物療法と認知行動療法によって行っていきます。効果のある薬物としてはパロキセチンを代表としたSSRI系薬物と抗不安薬を併用することで、他者から注目されることへの不安を軽減します。不安や恐怖が0になることはありませんが、服薬しない場合よりも随分と軽減されるはずなので、まずは副作用がなく、効果が認められるSSRI系薬物と抗不安薬の種類と量を決定してもらいましょう。不安や恐怖が軽減されたら次は認知行動療法です。私も高校生のときは鏡の前で必要以上に髪型を気にしたり、電車に乗れば乗客の視線を気にしたりしていたものですが、まわりの人は自分が思っている以上に自分に関心を持ってはいません。そりゃ自分が電車に乗れば自分に視線を向けてくる人はいるでしょうが、たまたま乗ってきた人に視線を向けただけで、特別に自分に注目したわけではありません。自分が発言するときも、まわりの人は自分の発言にだけ注目しているわけではありません。自分の発言はまわりの発言のなかのほんの一部分に過ぎません。自分だけがまわりから注目されているのではないから、不安になる必要はないですよーと認知の修正を行いながら、会議で一言、二言、発言してみたり、恐怖で外出できない人は近くのコンビニで買い物をしてみたりして「大丈夫なんだ。必要以上に不安、怖がりすぎていた」と認識して頂きながら行動をしていけば、いつか服薬なしでも不安、恐怖の症状なしに社会生活が送れるようになります。