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ギャンブル障害

パチンコ依存症、競馬依存症、競艇依存症、カジノ依存症などのギャンブル依存によって、その人が社会的、家庭的な破滅になりそうなほどお金を使ってしまう、他人や消費者金融から借金してでもギャンブルをしてしまう、嘘をついて家族や会社のお金を使ってでもギャンブルしてしまう。そういった人はギャンブル障害かもしれません。当院に外来受診される患者様の数は非常に少ないですが、病気として本人が自覚していない、ギャンブルを辞めようと思えばいつでも辞められるから自分は依存症ではないという人が多く、全国で患者数は8割以上が男性で100万人以上いると言われています。

診断

A.臨床的に意味のある機能障害または苦痛を引き起こすに至る持続的かつ反復性の問題賭博行動で、その人が過去12か月間に以下の4つ以上を示している。
(1)興奮を得たいがために、掛け金の額を増やして賭博をする要求
(2)賭博をするのを中断したり、または中止したりすると落ち着かなくなる、またはいらだつ
(3)賭博をするのを制限する、減らす、または中断するなどの努力を繰り返し成功しなかったことがある。
(4)しばしば賭博に心を奪われている。
(5)苦痛の気分のときに賭博をすることが多い。
(6)賭博で金をすった後、別の日にそれを取り戻しに帰ってくることが多い。
(7)賭博へののめりこみを隠すために嘘をつく。
(8)賭博のために重要な人間関係、仕事、教育、または職業上の機会を危険にさらし、または失ったことがある。
(9)賭博によって引き起こされた絶望的な経済状況を免れるために、他人に金を出してくれるよう頼む。

B.その賭博行動は躁病エピソードではうまく説明されない。

治療

ギャンブル障害によって精神症状が出ていれば、それに対する薬物療法(不眠があれば睡眠薬、不安が強ければ抗不安薬、抑うつ状態であれば抗うつ薬)を行います。薬物療法と同時に行動療法も行っていきます。ギャンブルに行かない癖をつけて、その生活に慣れていかなくてはいけません。「外出するときは財布のなかに3000円までしか入れない」「パチンコ屋の前を通らないようにして外出する」なかには財布のなかにあった3000円でもギャンブルしてしまう人もいるので、そういう人はギャンブルのできない山奥に引っ越しをした人もいます。あとは自分一人で治療していくことに不安、心配な人は同じギャンブル障害で悩んで治療している人の集まり、自助グループに参加することも良いでしょう。自分と同じ苦しみで治療している仲間がいて治療に成功している人を見て、安心できると思います。