いまさら人に聞けない新型コロナウイルスまとめ

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新型コロナウイルス まとめ

「新型コロナウイルスが怖いから東京に行くのを辞めた」という人がいたり、中国、台湾、韓国の観光客が日本への旅行をキャンセルしたため、観光業だけでなく経済へのダメージは相当のものがありました。新型コロナウイルスについて勉強すればそんなに怖くないものなので、知識をまとめておきましょう。

コロナウイルスについて

コロナとはラテン語で「王冠」という意味で、ウイルス本体の周囲に王冠のような突起物がいくつもあることから、コロナウイルスと呼ばれるようになりました。このコロナウイルスは通常の風邪の原因ウイルスとなるものですが、今回は新型で感染力が強いため大きなニュースとなっています。2002年に中国広東省で発生したSARSの原因ウイルスもコロナウイルスでしたね。SARSは2002年11月から2003年7月の間に30を超える国や地域に拡大し、2003年12月時点のWHOの報告によると疑い例を含むSARS患者は8,069人、うち775人が重症の肺炎で死亡しています(致命率9.6%)。

風邪の原因の90%はウイルス

風邪とは上気道(鼻やのど)が微生物に感染することによって起こります。

原因微生物の約90% はウイルスが占めており、残りの約10%は細菌、マイコプラズマ、クラミジアなどウイルス以外による感染です。
風邪ウイルスの数は200種類以上といわれており、どのウイルスが原因で起こったのかを特定することは困難です。また、同じウイルスでもいくつもの型があり、それが年々変異します。このため、一度感染したウイルスに対抗する免疫ができたとしても、次々に新しいウイルスに感染するため、繰り返し風邪をひいてしまいます。

風邪の原因となるウイルス

  • ライノウイルス
  • コロナウイルス
  • RSウイルス
  • パラインフルエンザウイルス
  • アデノウイルス
  • エンテロウイルス

新型コロナウイルスの感染者数、死亡者数

厚生労働省の発表によると2020年2月22日、現在では日本国内においては患者数は105人、死亡者数は1人、国外においては患者数は76,042人、死亡者数2,244人とされています。新型コロナウイルスの発生元とされている中国の武漢市においては死亡率が4%以上とされているものの、中国以外では死亡率が0.2%と非常に低いです。これは武漢市の医療が遅れている訳ではなくて、感染者数が多すぎて医療機関での受診ができていない、感染者数が大きく分母のカウントがなされていないだけで、死亡者数だけカウントされて分子が大きくなってしまっているための現象と考えられています。

ちなみに武漢市は私の好きな三国志において魏と呉の境界にあった重要都市であり、現在では立派な近代都市になっています。

感染力が強いほど毒性が弱い?

ウイルスは細菌とは異なり細胞膜がなくて単独では増殖できないため、人間や動物などの細胞に入り込む(感染)ことで増殖できるようになります。そのため毒性が強いものに感染すると宿主が死んでしまうので、感染者数は増えにくい傾向があります。エボラ出血熱はエボラウイルスによる感染症で、致死率は60%~70%と非常に高く感染者数は死んでしまうため、西アフリカから広がりにくい状態です。新型コロナウイルスは致死率が低い、症状のない潜伏期でも感染力があるということで短期間で世界中に広まったと言えます。

首相官邸 外部リンク:新型コロナウイルス感染症に備えて ~一人ひとりができる対策を知っておこう~

厚生労働省 外部リンク:新型コロナウイルス感染症について

 

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治療方法は?

通常の風邪を引いたときと同じで抗菌薬は何の効果もありません。しっかりと寝て、休養して、ご飯を食べて体力をつけ自分の免疫でウイルスを撃退するしかありません。

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