熱中症 予防・症状・治療 ポカリスエットとOS1の違い

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もう早くも40℃近い気温になってきて熱中症で搬送される人が増えてきました。死んでしまうこともありますので、予防、早期発見、初期治療を勉強しておきましょう。

熱中症の死亡数の年次推移 平成6~25年

引用元:厚生労働省大臣官房統計情報部『平成27年我が国の人口動態 - 平成25年までの動向- 』(平成27年2月25日発行)より抜粋

熱中症の死亡数の割合は65歳以上の人で8割を占めています。認知症の人が多くなってくる80歳以上の人たちが最も多くを占めています。高齢者は、感覚機能が低下しているため、自分でのどが渇いていることに気づかないことがあります。認知症の症状が出ている人は特にその傾向が強く、自分が飲み物を飲んだかどうかを忘れてしまい、長時間水分を摂取しないままという場合もあります。

 年齢階級別にみた熱中症の死亡数の発生場所別構成割合-平成25年

引用元:厚生労働省大臣官房統計情報部『平成27年我が国の人口動態 - 平成25年までの動向- 』(平成27年2月25日発行)より抜粋

意外かもしれませんが熱中症の死亡者の発生場所が住居であることが80%ということです。0~44歳の階級でも6割強が住居内で発生しています。

熱中症の症状と重症度分類

重症度Ⅱ度のように頭痛や嘔吐が認められないⅠ度の状態であれば、下記にあるようなスポーツドリンクやOS1による経口補水による治療で回復できます。

経口補液剤、飲料の組成、浸透圧

引用元:森田明美 Nursing Today No.6 2011 より

赤四角で囲ってある補液は末梢点滴に近い電解質組成になっていますが、ポカリスエットを代表とするスポーツ飲料は味を美味しくするために糖分が高く設定されています。病院の自販機などで売っているOS1とポカリスエットの違いを見ていきましょう。

OS1

製造元:大塚製薬工場

軽度から中等度の脱水状態の方の水や電解質を補給・維持するのに適した経口補水液。消費者庁による『特別用途食品個別評価型病者用食品』の表示許可を受けている。感染性腸炎、感冒による下痢・嘔吐(おうと)・発熱を伴う脱水状態、高齢者の食事量不足による脱水状態、過度の発汗による脱水状態などに適している。経口補水液なので、他の飲料よりも電解質濃度が高く、糖質濃度が低く設定されているためポカリスエットより飲みにくいと感じる人が多い。

OS1 280ml x24本

OS1 500ml x24本

ポカリスエット

製造元:大塚製薬

ポカリスエットは、清涼飲料として日常生活の中で発汗などにより失われる水分と電解質を速やかに補給する飲料として開発された。ナトリウムやカリウム、マグネシウムなどの電解質は、汗の成分に近い組成となっていて、運動の後やお風呂上がり、乾燥した室内で水分と電解質が失われたときなどに利用する。日常の発汗時に速やかに補給でき、おいしく飲める味となるような分量で糖質を配合されている。

ポカリスエット 250ml x 24本

ポカリスエット 500ml x24本

OS1とポカリスエットの飲み分け方 

健常時にはポカリスエット、脱水状態時や脱水状態が懸念される時にはOS-1が良い。例えば熱中症対策の場合、健康な状態で発汗したときにはポカリスエット、過度の発汗による脱水状態が懸念されるときにはOS-1を飲む。

熱中症のまとめ

  • 熱中症の本態は大量の発汗に対して水や電解質の補給が十分に行われない脱水症状。予防、治療としてただの水を飲まないように注意が必要。血液中の電解質濃度を薄めて熱痙攣の原因となります。そのため塩分(電解質)と水分を同時に接種することが大切です。梅干しと水や、スポーツドリンク、OS1などの経口補水液が効果的です。
  • 高齢者は喉が渇いていなくても住居内だからと安心せずに、定期的に水分、塩分の摂取を心掛けましょう。